DICTIONARY
用語集
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ツルグミエキス

正式名称はツルグミツルグミは本州中部から東アジアの亜熱帯地方にかけて山野に自生するグミ科の常緑低木です。
 沖縄では「かぼく」、奄美群島では「クビ木・クービ」と呼ばれ、生の茎皮の煎汁を利尿や風邪に、果実を脚気に煎服する他、咳や喘息にも薬効があるとされています。
 奄美群島では、幹や茎の陰干しを破傷風、冷え性、神経痛、風邪、ヒエ抜き、肝臓病、腎臓病、血圧降下、毒消し、解熱、淋病、産後の貧血に煎服するなど、病気の治療をするため古くから人々に民間伝承薬として利用されてきました。
 また、ツルグミから抗菌性物質としてエピガロカテキンを抽出し、この化合物がグラム陽性菌・グラム陰性菌および植物病原菌、さらにがん細胞にも高い活性を示すことを明らかにし、それらの作用機構も解明したとの報告もあるようです。
 ツルグミは薬としての利用方法だけでなく、枝葉を泡盛に漬け込んだエキスが高齢者特有のシミ(老人斑)を取り除くなど美容においても驚きの結果が報告されています。
 2002年、日本で初めてツルグミからアルコール抽出したエキスを化粧品の原料として認可を取得。2012年には「オーガニックコスメ認証機関ECOFIT」の認証を取得しました。
 農薬や化学肥料を使わない有機栽培で育てられた植物は安心・安全というだけでなく、厳しい気象条件から生き抜くたくましさを備えています。オーガニック植物が、収穫後も鮮度が長持ちするというものも植物本来の力強い生命力が引き出されているからです。
 ツルグミエキスは育毛とシミをはじめとした美肌作りに優れた効果が期待できるエキスとして注目されています。