DICTIONARY
用語集
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用語集

酵素

私たち人間をはじめ、動物が生きていくためには、生命活動の源となる「エネルギー」が必要です。たとえまったく動かず、静かに眠っているときにさえ、心臓を規則的に動かして血液を循環させるなど、各器官を正常に働かせるためにエネルギーは休みなく使われています。
 その原動力となるのは、食べものに含まれる栄養です。体に摂り入れた食品は、消化・吸収によってエネルギーに変換されますが、このプロセスに欠かせないのが「酵素」という触媒分子。
 酵素がなければ私たちは一秒たりとも生きられません。いわばすべての生命活動の主役であり、要です。酵素が不足すると、体には様々なトラブルが発生するため、日頃から注意が必要です。
 生命活動にかかせない酵素のほとんどは体内でつくられ、その『体内酵素』は健康維持に使われる『代謝酵素』と食べ物の消化に使われる『消化酵素』に大きく分けられます。
 しかし、一生のうちに体内でつくられる『体内酵素』の量には限りがあり、『消化酵素』に多く使われると『代謝酵素』はそのぶん減ってしまいます。そのため、できるだけ外から「生きた酵素」を摂って消化に使われる酵素を節約し、健康維持の代謝に使われる酵素の量を増やすことが大切です。
 消化を助ける「生きた酵素」は、肉、魚、野菜、発酵食品など、私たちが普段口にする食べものに含まれていますが、実は「熱に弱い」という特徴があり、加熱した料理ではその活性が失われています。また、市場には「酵素含有」を謳うサプリメントやドリンクも多く出回っていますが、加工段階で加熱処理を施していたとしたら、製品になった時点で酵素は生きていないので意味がありません。
 酵素を摂るなら、非加熱処理で「生きている」ことが必須条件となります。